リノベーションのチカラ/保田小学校を訪れました

みなさまGWいかがでしたか?暖かい日が続いたこともあり絶好の家族サービス日和だったのではないでしょうか。私も家族の冷たい視線を撥ね退けられず、疲れた体に鞭打って長距離運転手を務めてまいりました。

向かった先は館山方面です。先日ブログでもお伝えした完成引渡しが済んだばかりのお客様宅のお膝元でした。ナビも見ないでグイグイ目的地に向かえたのは、じつは数日前に近くを訪れたばかりだったからです。仕事中には時間の都合で立ち寄れず、ずっと気になっていた鋸南町の「道の駅保田小学校」へ寄ってきました。

現在の姿。2階を少し増築してました
昔の保田小(道の駅保田小学校HPより)

2014年に廃校となった保田小学校は校舎と体育館を全面改修して地域の交流センターとして機能する施設となりました。

市場になった体育館。外壁をアクリルボードに張り替えてました。すると…
内部はこんなに明るい!

施設は「元学校」という特徴を最大限活かした演出がいっぱいです。

元教室は宿泊部屋になりましたが、部屋名は「5年2組」
「6年1組」はカルチャー教室として利用されています
オブジェは牛乳瓶。にくい演出です
一階にはテナントが入っています。立派な商業施設でもあるのです
街の情報発信基地としても利用されています。黒板や机が往時を物語っていますね
なぜだか朗らかな気分にさせてくれる優しい場所でした

少子化や過疎化が進む現代では全国的に廃校が増えています。地域の拠り所となる学校がこうして役目を変えて存続できる裏には、地元の方や行政の情熱があってのことだと思います。そういった意味でも保田小学校は幸せな学校ですね。

また運転手をかって出て応援に訪れたいと思います。

バウハウス3B建築探訪~東京編~

今年の初雪はドカッと降りましたね。私の地元では、こんな会話が聞こえてきそうです。

『ゆんべからすこだまゆきふったず、ゆきなげてけろ』

変換→昨夜からたくさん雪降ったな、雪捨てといて

文字にすると全然わかりませんね(笑)

 

下の写真は、私の実家の夏の様子です。

冬になると…

外に出るためには除雪しなければならないので、朝は除雪が日課でした。

 

さて今回の建物探訪は「東京編」です。都内にはたくさんの建築物が溢れていますが、その中から私が感銘を受けた建築物を紹介したいと思います。

まずはこちらの建築です。

横から見るとこんな形です。

これは東京都文京区にある「東京カテドラル関口教会」になります。世界的にも有名な日本の建築家・丹下健三氏の設計によって1964年に建設されました。東京オリンピックに完成したので、もう50年以上経過していますが、圧倒的な存在感です。外観はとても変わっているのですが、実は上空から見ると「十字架」の形になっています。

教会の内部の様子です。

この場所から振り返ると、大きなパイプオルガンが現れます。

中は何も行事がないときは見学することができます。内観はコンクリート打ちっぱなしとなっており、普通の教会とは違った空気感が漂っています。私が初めて訪れた時はコンサートが開催されていて、教会に広がる音色と光の移り変わりがとても印象的でした。

 

次はこちらの建築です。

東京都豊島区にある「自由学園明日館」です。ここは1921年にアメリカの建築家F・R・ライトの設計により建設された学校になります。以前バウブロで紹介した「帝国ホテル」を設計した人です。今は国の重要文化財となり、結婚式やコンサート等に利用されています。

中央塔のホールは、この建物の顔となる場所です。現在は喫茶室になっていて、珈琲や紅茶など飲みながら、ゆっくりと過ごすことができます。

こちらが食堂になります。暖炉、照明、家具、装飾窓、細かな部分まで徹底的に設計されています。

講堂棟の窓はとても美しいです。

池袋駅から歩いて数分の住宅街にあるのですが、辿り着くまで「本当にここにあるのかな?」と心配になるような場所にあります。しかし到着してみると、都内にいることを忘れてしまうくらいリラックスできます。春の季節には桜がとても綺麗ですのでおすすめです。

 

ブログが長くなってきましたが、最後に少しだけお付き合いください。

東京都小金井市にある「江戸東京たてもの園」は、家づくりの参考になるような場所です。歴史的建造物を数多く保存・展示する野外博物館となっており、住宅も数多く展示されています。

吹き抜けが気持ち良い木造住宅があったり、

古い民家があったり、

レトロな写真館があったり、

一日では周るのは大変ですが、面白い建物が多くあります。

「建物探訪〜東京編〜」で興味がわいた建築がありました、ぜひ足を運んで見て下さい。

冬の建築探訪

寒さが一段と厳しくなってきました。

ということで冬の建築探訪のテーマは、少しでも温かくなるような話題にしたいと思い、温泉建築です。今回おすすめしたい温泉建築は、群馬県吾妻郡中之条町にある四万温泉「積善館」です。

四万温泉の近くには、とてもきれいな川が流れています。

 

ニホンカモシカに遭遇してしまうような山の中に、四万温泉はあります。

 

積善館は「本館・山荘・佳松亭」という3つの建物に分かれているのですが、おすすめなのが一番古い本館です。積善館は1691年(元禄4年)に誕生し、幾度か改築をしながらも現存する日本最古の湯宿建築となっています。開業から300年以上経っていると考えると驚きです。

この赤い橋を渡ると積善館の本館です。この雰囲気は何かに似ていると思いませんか。

実はジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われています。夕景の写真が撮れていればもっと伝わったかもしれません。すみません…

入口から古い歴史を感じます。

そしてこの積善館で一番おすすめしたいのが温泉です!

「元禄の湯」は昭和5年に完成し、現在も当時の姿のままになっています。扉を開けるとそこには5つの湯舟があるだけ…ですが、このアンティークな雰囲気が普通の温泉にはない魅力があり、タイムスリップしたような気持ちになります。ちなみに脱衣場はお風呂場入口の脇にちょこっとあるだけです。(設備の面で不安な方は、別館の新しいお風呂にも入ることができるので安心です。)

温泉以外にも本館にはいろいろ見所がたくさんあります。

伝統を感じる和室があったり、

 

建物の中にこんなトンネルがあったり、

色づかいが絶妙な休憩室があったり、

お洒落な階段があったり、

カメラを持ってフラフラするといっぱい写真が撮りたくなってしまいます。他にもたくさん見所はありますが、あとは行ってからのお楽しみということで…

タイミングが良いと宿の方から建物の説明をしてもらえます。もしご興味がある方は、ぜひ一度訪れて体感してもらえればと思います。

四万温泉には、歓楽街やコンビニなどありません。少し不便で、特別なものはありませんが、湯に浸り、しっかりと身体を休めることができることが最高の贅沢です。

秋の建築探訪

めっきり寒くなり、秋らしい季節になってきました。

秋といえば紅葉狩り、そして芸術の秋。

今回は両方を一緒に楽しめる建物を紹介したいと思います。

ここは長野県北佐久郡軽井沢町にある「タリアセン」という場所です。

敷地の中には、美術館、レストラン、庭園、子供と遊べるアトラクション、

見学できる山荘などがあります。

おすすめはたくさんあるのですが、タリアセンの中にある

「ペイネ美術館」が特におすすめです。

湖の橋を渡ると赤い小さな建物が見えてきます。

A.レーモンドという建築家が昭和8年に建てた「軽井沢・夏の家」と呼ばれるアトリエ兼別荘を移築したものです。現在はフランスの画家レイモン・ペイネの絵が展示されています。

木造の別荘なので、美術館というよりも別荘に遊びに来た感覚です。

中に入ると木の素材に包まれます。

窓も木製、柱・梁も丸太のままで迫力があります。

外から見ると平屋に見えますが、大屋根になっていて2階があります。

バウハウスの家のような屋根裏と吹抜けがあります。

この建築の面白い場所が実は上の写真の左側に隠されています。

 

 

なんと別荘の中に、スロープがあるんです!

スロープと屋根の勾配が同じになっていて、上り下りの際の感覚がとても新鮮でした。

別荘自体は大きいわけではありませんが、あえて面積をとるスロープを採用した

A.レーモンドさすがです。

実は私が見学した日は、なんとレイモン・ペイネさんの絵が展示されていない日だったのです…

しぶしぶペイネさんのポストカードだけを買って帰りました。

また軽井沢に遊びに行ったときには、再度見学しにいきたいと思います。

続・夏の建物探訪

こんにちは、3Bです。
9月になり秋の気配を感じつつ、アイコンもハロウィン仕様となりました。

前回から引き続き、夏の建築探訪のお話をしたいと思います。
訪れたのは愛知県犬山市にある「明治村」です。ここを一言で表すと「建物の博物館」になります。敷地面積100万㎡、展示建物数67件(国の重要文化財11件)、主に明治時代に建てられた歴史上、文化芸術上にも価値があるものを移築・保存がしてあります。

その中にある一つの建物が素晴らしかったので紹介させていただきます。

それは1923年に完成したアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによって設計された「帝国ホテル」です。以前は東京都千代田区の皇居周辺にあった建物です。

昔の様子です。

そして移築された現在。

関東大震災は無傷でしたが、1945年東京大空襲に被害を受け、その後老朽化と地盤沈下などもあり1968年に取り壊されました。明治村には帝国ホテルの中央ロビーだけが移築されました。中央ロビーしか現在は見学できませんが、細部まで徹底的にデザインされていて圧倒されました。

外部と内部にはたくさんの大谷石が使われています。

窓、家具、照明器具、すべてのインテリアが統一されています。

この建物の外観は重厚な印象ですが、内部にトップライトがあったり、

視線の先には必ず窓が設けてあり、明るく開放的になっています。

フロアごとの天井は大変低くなっていて手を伸ばすと届きそうです。

低い場所から吹抜けのある場所へ移動すると広く感じます。

建物が小さくても、こういったリズムの変化によって空間の感じ方を

変化させています。

約90年前にできた建物とは思えないデザインです。

昔は規格品がないので設計者は全て0から考えていた時代です。

私も設計の仕事をする上で、もっともっと頑張らないといけないと思いました。

まだまだお伝えできない建物がたくさんあります。

教会・学校・工場・郵便局・写真館・文豪の家・蒸気機関車など

たくさんの建物や乗り物があり、そして自然に囲まれている為、

気持ちの良い場所になっています。

子供と一緒に楽しむことができるので、もし機会がありましたら是非ご覧下さい。

 

夏の建築探訪

今年の夏は少し遠出をしました。

以前から気になっていた海の京都へ出かけてみました。
京都市内の観光マップしか見たことが無かったので、改めて地図を広げると、京都府の大きさにびっくりです。

今回目指した先は「伊根の舟屋」と呼ばれる集落です。ここは日本三景の一つである「天橋立」が近くにあります。

ということで、まずは天橋立を堪能してきました。写真にはおさまりきれない風景が広がっていて、気持ち良い眺めでした。やっと日本三景達成です!

天橋立からさらに北へ進むと、本題の「伊根の舟屋」が見えてきます。ここは丹後半島の伊根町という海沿いにあります。

建物から直接船の出入りができるようになっていて、そんな舟屋が230軒あまり立ち並んでいる、珍しい風景が広がっています。

秘密基地から乗物が登場するようで、わくわくしてしまいます!

1階は船揚場・作業場、2階は生活スペースとなっているようです。

一般的な住宅に置き換えるとガレージハウスという表現になるのでしょうか。

宿泊できる舟屋もあるようなので、もしまた来る機会があったら泊まってみたいと思いました。他には海を眺めることができる素敵なカフェもあります。歩き疲れたら休憩するにはちょうどよいので、おすすめです。

少し遠いですが、どこか懐かしく、そして美しい舟屋集落を見れて大満足でした。
次回は、京都旅の途中で立ち寄った、こちらの建築を紹介したいと思います。久しぶりに衝撃を受けた建築です...

どうぞお楽しみに!

夏の旅行におすすめの建築

こんにちは、3Bです。

今回は私が夏になるとお出かけしたくなる建築を紹介したいと思います。
テーマは『リラックス』と『涼しさ』です。

一つ目に紹介したい『リラックス』できる建築は、長野県北安曇郡にある「安曇野ちひろ美術館」です。

この美術館には、いわさきちひろの絵が主に展示されていますが、他に世界の絵本画家の作品が多数展示されています。他には、絵本の図書室、カフェ、花畑、北アルプスを眺める庭など子供と一緒に楽しめる美術館になっています。

建物に入ると、天井があらわし仕上げになっていてバウハウスの住宅の天井に似ています。館内は絵を見るだけの美術館ではなく、椅子がいろんな場所に多数あるので、ゆっくりとくつろげるしつらいになっています。

ここは広大な自然の中で、アートに触れながら心身ともにリラックスできる場所です。長距離移動に疲れた運転手を癒してくれる温泉もすぐ近くにあるのでおすすめです。

次に紹介したい『涼しさ』を感じる建築は、栃木県日光市にある「イタリア大使館」です。この建物はイロハ坂をのぼった先の中禅寺湖のほとりにあります。明治中ごろから昭和初期にかけての中禅寺湖は、各国の大使館をはじめ多くの外国人別荘が建てられたそうです。

以前学生の頃、中禅寺湖のペンションで夏にアルバイトをしていた経験があるのですが、朝晩は肌寒いので、長袖でいつも寝ていました。アルバイトの休憩中のお昼寝のときも布団をかけていたので本当に涼しいです。避暑地として別荘が建てられたのは納得です。

イタリア大使館では、杉の板と皮を張って仕上げられた内外装が大きな特徴です。木でつくられているため落ち着いてゆったりとした時間を過ごすことができます。ソファーに座ると目の前には、中禅寺湖と山並みの風景が広がっていて視覚的にも涼しさを感じることができます。湖のほとりまで来ると男体山が見えてきます。見学料を払うと自由に過ごすことができるので、別荘に遊びにきた感覚で楽しむことができます。

今回紹介した建築は、私が好きな建築です。これからも季節ごとにおすすめ建築を紹介できればと思います。